2024年7月に第38回モバイルシステム技術検定2級を受験したので、勉強方法と出題をメモとして残します。
モバイルシステム技術検定は少々マイナーな資格なせいか、ネットで調べても情報が少ない…!
ということで、
これから試験対策を始める人にとって、少しでもお役に立てれば幸いです。
目次
勉強方法
最新版の公式テキストを購入
勉強方法…といっても、この資格試験は過去問が公開されておらず、問題集も販売されていません。
公式テキストを繰り返し読むのみです。
公式テキスト
- 教科書は公式テキスト1種類。
- 頻繁に内容が更新されるため、最新版を購入することが重要。
公式テキストを1週間(17.5時間)で3周読んだ
筆者は、試験日の1週間前から対策を始めました(1週間前に別の資格試験があったため)。
具体的な勉強時間
- 平日:1.5時間/日×5日
- 土日:4.5時間/日×2日
- 当日:1時間
- 合計:17.5時間
STEP
1周目(流し読み)
- とりあえずどんな内容が書かれているのか知るために流し読みした。
(B5サイズで400ページ近くあるため、なかなか大変かも) - 内容を理解しようとせず、「見たことのある単語」を増やすために読む。
- 公式テキストは「ひたすら情報を羅列しました!」という感じの内容で太字や色もないため、初見では何が重要事項なのかがよくわからなかった…。
- それでもどうにか1周読み切ることが大切。
STEP
2周目(重要な部分がどこか考えながら読む)
- 1周目を読んだときよりは内容が頭に入る。
- 1周目とは違って、内容を理解するために読む。
- 重要だと思った単語や図表に印をつけなから読んだ。
重要な単語の判断方法(例)
- 図表を使って説明されている単語
- 教科書中に何度も登場する単語
⇒他の部分を理解するのにも必要な単語だということ!
STEP
3周目(2周目で印をつけた部分を中心に読む)
- 本当は3周目も全文読みたかった…
- 試験まであまり時間がなかったので、2周目で印をつけた部分と図表をざっと復習することにした。
- 「印をつけた部分だけは覚えるぞ!」という意識で読んだ。
出題内容のメモ(第38回試験)
ここからは、2024年前期に行われた第38回試験で出題されたキーワードをメモしていきます。
CBT方式・テストセンター受験で問題用紙は手元に残っていないため、筆者の記憶に残っている部分だけです。
出題傾向の把握に少し役立つかもしれません。
第2章 モバイルシステムの概要
- XPG(eXtended Global Platform)
- AXGP(Advanced XGP)
- sXGP(shared XGP)
- XPG、AXPG、sXPGの、TD-LTE方式との関係性
第3章 移動体通信サービス
- 5G NR(New Radio)と、SA(Stand Alone)方式/NSA(Non-Stand Alone)方式
- 閉域接続サービス
- ワンセグ放送、双方向通信
- FMC(Fixed-Mobile Convergence)
NTTドコモの「オフィスリンク」、KDDIの「ビジネスコールダイレクト」
5G NRとSA方式/NSA方式については、4章・5章で再度説明があります。
「繰り返し説明されている=重要」と考えると、出題されやすいポイントなのかも。
第4章 無線アクセスネットワーク技術
- デジタル変調、アナログ信号/デジタル信号、情報源符号化
- 適応変調符号化方式、適応スケジューリング
- 空間ダイバーシティ
- セクタ化、指向性アンテナ
- ハンドオーバー(ハンドオフ)
- 携帯電話システムの進化(公式テキスト第10版 図4-6-1)
- 5G NRとSA方式/NSA方式
- ローカル5GとSA方式/NSA方式
第5章 コアネットワーク技術
- EPC(Evolved Packet Core)の構成要素
⇒MME、S-GW、P-GW、HSS、PCRFの各役割 - ネットワークスライシング
- PNI-NPN(Public Network Integrated NPN)
- 位置登録、一斉呼び出し、eNB
- ナンバーポータビリティ、リダイレクション方式/転送方式の仕組み
第6章 インターネット基盤技術
- LANにおけるコリジョン、バックオフアルゴリズム
- VXLAN(Virtual eXtensible Local Area Network)、SDN(Software Defined Networking)
- グローバルユニキャストアドレス
- DNSサーバのレコード
(SOA、Aレコード、NSレコード、MXレコード、TXTレコード、CHAME)
第7章 モバイル端末・機器のハードウェア技術
- SRAM/DRAM(リフレッシュ動作が必要なのはDRAM)
- 無線タグ、アクティブ型/パッシブ型
- Bluetooth対応機器の構造
(内部にコントロールチップとアンテナを搭載する)
第8章 端末周辺技術
- IEEE 802.11の主要規格
- WEP(Wired Equivalent Privacy)、Fast Packet Keying
- Bluetoothの基本モードでは、2,402MHzから2,480MHzまで79チャネルを定めている
- モデム(変復調装置)、変調/復調、ADSLモデムの原理
- NW-7、Interleave 2 of 5、code39
第9章 モバイル端末のソフトウェア技術
- 『AndroidOSを搭載しながらも、操作性を従来型のフィーチャーフォンに近づけ、アプリケーションも自由にダウンロードできるモバイル機器』
- ネットワークスライシング
- 『非可逆圧縮は人間の視聴覚特性に基づき、人間が認識しにくい成分を削減することで、画像や映像、音声等に対して効率のよい圧縮を行う』
- YUV(輝度信号、輝度信号と青色/赤色成分の差)
- JPEG、JPEG XR(各色12ビット)
第10章 モバイルインターネット技術
- HTMLのタグ
- シングルページアプリケーション(SPA)
第11章 モバイルコンテンツ技術
- 料金回収代行
- VR、実写コンテンツ、3DCGコンテンツ
- ポジショントラッキング
- モーションキャプチャー
- スタンドアロンGPS(自立測位方式)、コールドスタート
第12章 情報セキュリティ管理
- 共通鍵暗号方式、公開鍵暗号方式
第13章 IoTシステム
- 専用コアネットワーク(Dedicated Core Network)
- LPWA(省電力広域ネットワーク)、SIGFOX、LoRaWAN
- Z-Wave
- EnOcean、エナジーハーベスティング
- アクチュエータ
- NOTICE
第14章 モバイルシステムを利用したアプリケーション
- モバイルVR、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)、全天周映像
- 多視点映像配信
まとめ
今回は、第38回モバイルシステム技術検定2級の試験について解説しました。
- 勉強方法は、公式テキストの最新版を繰り返し読むこと。
- 公式テキストの中で、どこか出題されそうか考えながら読むとGood!
これから試験を受ける方にとって少しでも参考になれば幸いです。
こむぎ
お読みいただきありがとうございました!
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