今回は基本情報技術者試験の午後試験の対策方法を、出題分野別に解説していきます。
これから勉強を始める人、IT企業への就職が決まった方などに読んでいただけたら嬉しいです!
私自身は、この試験を2回受けています。1回目は午前75/午後59で不合格、2回目は午前83/午後88で合格です。1回目が勉強不足で不合格だったこと、コロナ前の形式と現在のCBT方式を両方経験したことを踏まえて、おすすめの勉強方法を解説していきます。
※この記事は、2022年5月までにIPAが公開している情報を参考に書いています。
方針:CBT方式を意識しつつ過去問をたくさん解く
- 過去問を中心に勉強する
- 過去問道場でCBT方式のテストを意識した対策を行う
- プログラミング言語を新しく勉強する場合は、早めに着手する
午前の過去問の正答率が7割ほどになってから午後の過去問に着手すると、スムーズに進められると思います。
プログラミング言語については後ほど解説しますが、表計算以外の言語を新しく勉強する場合は、できるだけ早めに対策を始めることをおすすめします。
コロナ前は、問題用紙の余白に書き込みができましたが、現在のCBT方式では画面上にマーカーを引くなどの操作が必要になります。過去問道場では、実際のCBT方式試験と同じような環境で問題を解く練習ができます。問題と解答とで画面分割して解く練習をすると良いです。
問1:情報セキュリティ
情報セキュリティ分野は必須問題、かつ配点が20/100点です。
この分野で確実に点を稼げると良いですね。
【勉強法】過去問道場で閲覧できる過去問をすべて解く
セキュリティの問題だけ20回分ほどまとめて解くと良いと思います。
理解できていない部分があれば、午前試験の参考書に戻って復習しましょう。
数をこなすと似たような問題が出てくるので、解法を覚えるまで解くのがおすすめです。
セキュリティの問題がサクサク解けると、アルゴリズム・プログラミング言語の問題に使える時間が長くなります!
問2~5:選択問題
対策する分野の決め方
問2~5は選択問題です。
テクノロジ系の大問が3題、マネジメント系の大問が1題出題され、合計4題の中から2題を選んで解答します。
この2題について選択方法の決まりはありません。
テクノロジ系・マネジメント系を1題ずつ選ぶのも、テクノロジ系を2題を選ぶのもOKです。
- ソフトウェア・ハードウェア
- データベース
- ネットワーク
- ソフトウェア設計
- プロジェクトマネジメント
- サービスマネジメント
- システム戦略
- 経営戦略・企業と法務
分野ごとの難易度の感じ方は人それぞれです。
実際に過去問を見て、どれを選択するか事前に検討しておきましょう。
もちろん全ての分野の過去問を解いても良いですが、できるだけ短時間で勉強したい場合は対策する分野を絞るのがおすすめ。
- 「テクノロジ系4分野のうち3分野」を対策
- 「テクノロジ系4分野のうち2分野+マネジメント系」を対策
上の2通りの絞り方であれば、出題される4題がどの分野の問題でも2題以上解けることになります。
マネジメント系は4分野ありますが、1回の試験で1題しか出ないので過去問の総数が少ないです。4分野を分けて対策するというよりは、マネジメント系は4つで1つの分野と捉えて対策するのがおすすめです。
選択する分野の過去問を繰り返し解く
対策する分野を決めたら、それらの過去問をひたすら解くのみ。
セキュリティと同じく、解法を覚えるくらい繰り返すと良いと思います。
ちなみに当日の問題を見て(あるいは解いてみて)、出来が良さそうな問題を選択することも可能です!
問6:データ構造およびアルゴリズム
アルゴリズム 過去問の解き方
過去問5~10回分(5~10年分ではなく回数)を繰り返し解くのがおすすめです。
同じ問題を繰り返す目的は、問題を解くことに慣れるためです。
過去問の解き方のポイントはこちら↓
- 同じ過去問を2~3回繰り返す。
- 【1回目】時間を気にせず、しっかりトレースしながら解く。
- 【2回目以降】時間を計って解く。30~40分で解き終わるように練習する。
同じ問題に何度か取り組むことで、「どこをどのようにトレースしたら問題が解けるか」がわかってくると思います。解き方を身に付けることで、問題を解くのにかかる時間を短縮できます!
よく出る処理は暗記
よく出題される処理は、アルゴリズムを覚えてしまいましょう。
知っているだけでパッと答えられる問題が出ることもあります。
- 値の交換処理(swap)
- 値の並び替え処理(クイックソート、バブルソートなど)
あとは当日、問題文をよく読むことが大切です。
国語の読解問題のような側面もあるので、文系出身の方でも落ち着いて文章を読めば高得点を狙うことができます。
問7:プログラミング言語
IT初心者には表計算がおすすめ
- 「過去問を解けるレベルに到達するのにかかる時間」が短いため
- 表計算の対策と同時に、アルゴリズムの対策もできるため
- 暗記事項がないため
3つ目について、表計算の文法はすべて問題文(付録資料)に記載されているので、文法を暗記しなくても問題を解くことができます。
ただ、対策ゼロで試験に臨むと時間が足りなくなる可能性があります。
少なくとも数回分の過去問を解いて練習しておきましょう。
勉強したい言語がある場合や、これから仕事で使う言語がある場合は、もちろん表計算以外を選んでOKです。ただし、表計算を選択する場合よりも試験勉強に時間がかかると予想されます。時間に余裕を持って勉強を進めてくださいね。
「とりあえず資格を取得できればいい!」という人は、迷わず表計算です
プログラミング言語の勉強法
まずは選択する言語の参考書を1冊購入して、ひと通りの知識をつけてください。
表計算であればこちらの参考書がおすすめ
表計算であれば、細かな文法をすべて頭に入れる必要はないです。表計算ソフトで実際に処理を実行して勉強する必要もありません。どのような処理が存在するのか理解できたら、どんどん過去問を解いていきましょう。「習うより慣れよ」の方針です
過去5~10回分ほどの問題を解けば、だいぶ慣れると思います。
正答率が低い場合や解き終わるのに時間がかかる場合は、同じ問題を何度か繰り返して練習するのがおすすめです。
おわりに:時間配分をあらかじめ決めておく
各分野の対策をひと通り学習したら、見直し時間も含めた試験時間の配分を決めましょう。
- セキュリティ:15分
- 選択問題2問:20分×2題
- アルゴリズム:40分
- プログラミング言語:40分
- マークの見直し:15分
あとは十分な睡眠をとって試験に臨んでください(これ大切!)
今回の内容は以上です。お読みいただき、ありがとうございました!
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